’18 初詣に行き、白鳥を見る
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 平成30年(2018)の年明けには元旦に常陸三ノ宮である水戸市の吉田神社に、そして一月二日には常陸二ノ宮である那珂市の静神社に参拝した。(因みに常陸一ノ宮は鹿嶋市の鹿島神宮である)

1.水戸市 吉田神社初詣

 吉田神社は我が家から約2㎞ほど離れたところにあり、ウオーキングで往復6,000歩と手ごろな距離である。しかし元日に参拝するのは昨年に続いて2回目で、それ以前には元日はお酒を飲んでテレビを見たり年賀状を読んだりして家に居るのが常だった。

 話は変わるが、松尾芭蕉の「おくのほそ道」の黒羽雲厳寺の段に、仏頂和尚という芭蕉の参禅の師が雲厳寺に居るので、はるばると逢いに行く話が出てくる。その2年前に仏頂和尚が鹿島の根本寺という寺の住職をしているということを聞いて芭蕉が訪ねて行き、「鹿島詣」という紀行文を著している。ずっと以前にその足跡を訪ねると共に、常陸一ノ宮の鹿島神宮に初詣をしようと1月3日に鹿島神宮と根本寺まで行ったことがある。

 しかしその時は参拝まで1時間待ちとかいうことで、鹿島神宮の初詣は諦め、根本寺を訪問しただけで帰宅した。それ以来、新年の初詣は1月2日に常陸二ノ宮の静神社に行くことに決めていた。

 水戸市の吉田神社は日本武尊が東夷平定の帰路この地で兵を休まれた古事にのっとり、この地に神社を創建して日本武尊を祭神として祀っている。正面の大鳥居をくぐって長い石段を上がった左手に日本武尊が四方を展望されたという朝日三角山という遺蹟がある。(写真は正面入り口、参道に続く石段、日本武尊御遺蹟の碑)

 石段を上がると平地になっており、その先に隋神門があるが、階段を登り切ったところから参拝者の列が続いている。拝殿の近くにはいろいろなおみくじが売られていた。(写真は隋神門に続く参詣者の列、拝殿前の参拝者、おみくじ)

  拝殿の内部を眺め、更に境内をぐるりと回って本殿を見る。神楽殿には祭礼の時町中を練り歩く神輿とササラが展示されていた。拝殿の横にあるお札やお守りの授与で賑わっている参集殿を抜けて社務所に出る。(写真は拝殿内部、本殿2景、神楽殿)

 社務所の広間にあるガラス戸を取り払って小学生を含めた保存会の人たちが、小太鼓や笛でオカメとヒョットコの舞を賑やかに参詣のために並んでいる人たちの列に向かって演じていた。近くで二人の女の子が真剣な表情で見つめていた。(写真はオカメとヒョットコの舞3景と見物の女の子)


2.那珂市 静神社初詣と古徳沼の白鳥

 次の1月2日に例年通り常陸二ノ宮の静神社に参拝した。この神社は天保12年(1841)に、火災で焼失していた社殿を徳川斉昭が再建したものである。常陸風土記の久慈郡の条には「静織(しどり)の里」と記されているそうで、それが神社名の由来になったといわれ、白い織物が織られていく様は白蛇のようだということで、静神社のお使いは白蛇であるといわれ、絵馬堂には白蛇の絵馬が多く奉納されている。

 この日の参詣者の列は石段を上がりきる前から並んでいた。去年より列は長いようだ。
 (写真は石段の先の坂道を歩く参詣者の列、神門近くの参詣者の列、拝殿間近の参詣者たち)


 神門を過ぎて拝殿で拝礼する。その後、本殿の周囲を巡り、まだ長く続いている参詣する人の列を見ながら帰路に着いた。(写真は本殿2景、おみくじを読む人たちなど)


 静神社に参拝した後は近くの古徳沼で白鳥を眺めるのが習慣になっている。
 平成28年の白鳥飛来数は146羽で、最大飛来数は平成2年の238羽だそうである。平成29年は100羽以上にはなりそうであるがまだ判らない。以前は10時と14時半に絵付けをしていたそうで、その時間帯になると今でも白鳥が多く集まってくるらしい。因みにこの日に訪れたのは昼頃だったので白鳥はあまり居なかった。(写真は古徳沼4景)


3.常照寺池の白鳥

 水戸の吉田神社から少し離れたところに、旧吉田城址の後地に出来た常照寺という寺がある。その寺の東側の湿地に常照寺池という溜池がある。以前は蛍が生息している池ということで、ネットで調べるとその活動状況が判ったが、最近は何も発信されていない。折角活動していたのにどうなっているのだろうか?応援団としては歯がゆい次第である。

この池は小生のウオーキングコースとして週に一回 は訪れている。今は白鳥が飛来しているので楽しみである。
 先日数えたら15羽飛来していた。 餌を与えている人も居られるようで、氷が張っていない時は金網のそばまで来ていることがある。
 岸辺に氷が張ると氷が張らない場所に移動している様子だが、元日に吉田神社に参拝する前に立ち寄ったら氷の上を歩いていた。(写真は元旦の氷上にいる白鳥たち3景)





 それ以前に訪れた時に撮影した写真や、その後1月6日に氷が解けた時の白鳥と合わせてアップしたい。小生の馬鹿チョンカメラではあまりうまく撮れなかったが雰囲気だけは味わえると思う。
(写真は常照寺池の白鳥6景)


(この項終わり)


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