古都鎌倉、東京ドイツ村ツアー(1 )
イバイチの
旅のつれづれ


1.古都鎌倉

 昨年2月に「迎賓館赤坂離宮・目黒雅叙園ひなまつり」に一緒に行った大学生の孫から、「またどこかに行きたいね」と一緒にどこかに行こうとせかされた格好になった。それではと思い立って行くことにしたのが、前と同じクラブツーリズム主催の『東京アクアライン「海ほたる」と「古都鎌倉」90分滞在・約300万球「東京ドイツ村イルミネーション」鑑賞』という日帰りツアーである。

 出発は平成30年3月28日水戸発9時35分発というゆっくりした時間だが、帰りはドイツ村イルミネーションを見るので、水戸着22時25分という夜遅い到着予定である。

 今日のバスはトイレ付で「昆龍」という会社の新しいバスである。どこが新しいかというとリクライニングは背もたれが動く方式が一般的だが、このバスは座席を前後に動かすことによって調整する。シートベルトの着用状況が通路側の座席の上部のライトが赤と青に点灯することで着用状況が判る。またDVDなどを見る時のモニターが必要な時だけ前面の中央に上から降りてくるので、全員が正面から見られるし、不要な時には上に引き上げ格納できる方式である。

 当日は予定通り9時35分に出発し、赤塚、友部でもツアー客を乗せて常磐高速道から首都高速6号線に入り車窓から満開の墨田川河畔の桜を眺め、9号線を経由して湾岸線に入る。羽田飛行場の側を通り、横浜横須賀道路の朝比奈ICで14時10分に降りた。

 一般道は渋滞もあり、鶴岡八幡宮に14時40分に到着した。ここで約100分の自由時間があったので、三の鳥居の近くの駐車場から、早速鶴岡八幡宮に参詣に行く。鳥居の近くにある太鼓橋の前から正面はるかに本宮が見える。太鼓橋の向かって左側は平家池、右側が源氏池である。

 鶴岡八幡宮は康平6年(1063)に源頼義が京都の石清水八幡宮を源氏の守り神として鎌倉の由比郷鶴岡に勧請したものを、源頼朝が治承4年(1160)に現在地に遷したもので、頼朝が鎌倉幕府を開いたこともあり、武家をはじめ多くの崇敬を集めることになった神社である。そのせいもあって平家池は小さく源氏池は大きく造られている。

 源氏池の中の小島に小さな社があり旗上弁財天が祀られている。頼朝の挙兵の時に妻の北条政子が御家人たちを集めて旗上げをした場所ということである。赤い太鼓橋を渡っていくと同じく赤い鳥居があり、旗上弁財天の白い幟がたくさん奉納されている。小さな境内は人混みでごった返していた。

 この神社を含めて源氏池の周辺はちょうどソメイヨシノが満開だった。

 参道に戻る。正面に見えるのは舞殿でその先の石段の上に建つ本宮が覆いかぶさるように眺められる。舞殿の右側にある若宮 (下宮)は修理中だった。(写真は参道から眺める舞殿と本宮、舞殿3景)

 舞殿は義経の愛妾静御前が義経の兄頼朝の求めにより、舞を舞ったが義経を慕って「吉野山 峰の白雪踏み分けて 入りにし人の 跡ぞ恋しき しづやしづ しづのをだまき 繰り返し 昔を今になすよしもがな」と舞い、かつ歌って頼朝の不興を買った。しかし政子のとりなしで褒美を貰ったというエピソードが伝わる場所である。一緒に行った孫に静御前のことを聞いたが、全然知らないという。                     top↑

 本宮に続く石段の、向かって左側に公暁の隠れていた大銀杏の残骸が置かれている。鎌倉幕府二代将軍頼家の次男である公暁は第三代将軍実朝(公暁の叔父)が右大臣拝賀式で本宮に参拝し、退出する途中この大銀杏の陰に隠れていた公暁によって殺され、鎌倉幕府の源氏は三代で滅び、以後北条氏の天下になったという故事のある大銀杏である。この話も孫(大学一年の男子)は全然知らなかった。今の高校ではこのような歴史に関するエピソードは教えないのかも知れないし、本を読まない子供が増えているせいかもしれない。この樹齢1000年と言われた大銀杏は平成22年(2010)雪と強風によって倒壊してしまったが、その後古木から生えた若木が育ち始めているとのことだった。以前来たときは鬱蒼とした大きな銀杏だったことを思い出す。

 石段を上がって本宮を見上げる。八幡宮の扁額の八の字は鳩が向き合っている形で、鎌倉の一番人気のお土産は鳩サブレである。扁額を写す女性の服装は和装である。境内にも和装の女性が多いが下にある貸衣装屋で借りて着るらしい。
 境内を三の鳥居近くに戻る。源氏池より小振りな平家池にも桜が咲いていたが、本数は少ないようだ。


三の鳥居から若宮大路を二の鳥居まで降りる通りは段葛(だんかずら)と言って中央の歩道が車道より一段高くなっており両サイドには桜の若木が平成28年(2016)の段葛の全面改修の時に177本植え替えられている。満開の若木の桜は、以前の桜のトンネルとはまた違った風情がある。(写真の最後の鳥居は二の鳥居である)
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 二の鳥居から一筋西側にある小町通りを戻る。この通りはお土産屋やファッショングッズなどのショッピングや食事、喫茶などの店が立ち並ぶ商店街で、参詣の終わった人たちがたくさん帰ってくる賑やかな道である。

 16時20分に八幡宮を出発し、横浜横須賀道路の逗子ICから高速湾岸線に入り、東京湾アクアラインの海ほたるPAに17時30分に到着する。
 ここは5階建てで、3階までが駐車場、4階がショッピングフロア、5階がレストランフロアになっている。展望デッキから外に出る。ちょうど夕日が沈む光景に出会った。幾つかの構造物も置いてある。アクアラインは開通以来21年目に入ったそうである。ちょうどこの時は駐車場も空いており、ショッピングの人も少なく開通時の混雑が嘘のようだった。


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(以下次号)


                                
       



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