近畿巡り (4) 姫路城
イバイチの
旅のつれづれ


 
平成27年4月8日(水)〜4月10日(金)
 第1日 茨城空港―神戸空港―大阪城公園―
          天然温泉「浜乃井」スーパーホテル(泊)
 第2日 高野山―吉野山―六甲ガーデンハウス
          
神戸グリーンヒルアーバンホテル(泊)

 第3日 姫路城―神戸空港―茨城空港
 
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5.姫路城

 翌4月10日は朝から雨だった。今度の旅行では不安定な天気が続き、初日の茨城空港はみぞれの寒い中を出発したが、大坂では良い天気になり、2日目も終日好天に恵まれたので、一日くらいは雨でも仕方が無いと思いながら朝8時丁度にホテルを出発する。

 山陽自動車道に出て山陽姫路ICで降り、姫路城に9時半に到着した。今日は姫路城だけの見学で、12時半までと3時間取ってある。最初に記したように、姫路城は3月27日から5年振りに公開されたばかりまだ2週間しか経っていない。通常の日は城の大天守に入るまで1時間から1時間半ぐらい見込むのだそうである。大天守見学は1日1万5千人に制限しているので待ち時間が多く、午後からでは整理券が無くなり入れないこともあるそうである。(写真は姫路城2景)

 大手門駐車場から姫路城西御屋敷跡庭園だった好古園前の信号を渡ると石垣の先に早速姫路城大天守が白亜の姿を見せる。お堀に沿って進むと石垣の上から満開の桜が覗いている。ここの桜もまだ散り急が無かったと嬉しくなる。(写真は石垣と桜の上の姫路城、内濠の石垣と桜)

 やがて姫路城大手門が見えてくる。大手門の前にある桜門橋という堀の上に架かる橋を渡り大手門を潜ると三の丸広場に出る。(写真は濠を隔てて大手門が見える、大手門と桜門橋の解説板、桜門橋を渡る観光客)

 三の丸広場の先には観光客の傘越しに西小天守を従えた大天守が正面にその典雅な姿を見せる。三の丸広場を左手にカーブして行くと姫路城登閣口という入場口に着く。途中はソメイヨシノの並木になっていて、桜と城の取り合わせが良く絵になる風景が続く。(写真は三の丸広場からの大天守と西小天守、入場口までの桜と姫路城3景)

 入場口から案内のガイドが付いていろいろ説明してくれるが、全員傘をさしているのでなかなか近くに行けず聞き取るのに苦労した。「菱の門」という楼門を潜って行くと「いの門」があり次に「ろの門」がある、「ろの門」の右手の狭間の上に大天守が見えた。門は更に「はの門」「にの門」「ほの門」と続き乾小天守、西小天守に入るのだが、それぞれの門を潜る時は、曲がりくねって狭く天井が低い場所が続くので、いちいち傘を閉じまたすぐ開かねばならずガイドの話を聞いている余裕はあまりなかった。(写真は、「ろの門」の右手の狭間から見えた大天守、大天守と後の乾小天守及び前にある西小天守)
 
 当日は朝早くまた雨だったせいもあり空いていて、40分ほどで大天守に入れた。大天守は外から眺めると5層に見えるが、実際は地上6階、地下1階の7階構造になっている。そして高さ24.6mある東西2本の大柱(心柱)が支えているが、東の心柱は地下1階から5階までの通し柱になっている。西の心柱は中心部が腐食したため昭和31年〜39年(1964)に行われた昭和の大修理で取り換えたが、木曽の山中から搬送する時に事故で折れてしまい継ぎ木になった。従来の西の心(大)柱も継ぎ木だったが、それは組立・立上作業の時、一本柱では東の心(大)柱と干渉し組み立てられないことが、今回の組み立ての時判ったという。(写真は西大柱、建物内部)
平成の修理は平成21年〜26年(2014)に行われたが白漆喰の塗り替えと瓦の全面葺き替えが主な内容で、今回平成27年3月27日から公開されているのである。

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 国宝姫路城は平成5年(1933)奈良の法隆寺と共に日本で最初の世界文化遺産になった。この城の特徴は白漆喰総塗籠造りの鮮やかな白い城壁や5層7階の大天守と東、西、乾の小天守が連結された連立式天守が特徴になっている。今回の修理で天守閣全体の白さがより目立つようになり、白鷺城の名にふさわしい景観になった。

 現在の大天守は400年前の慶長14年(1609)に池田輝政によって造られたが、その後本多忠政が転封され城主になった。本多忠政の嫡男忠刻の夫人は千姫である。千姫は2代将軍徳川秀忠の長女で豊臣秀頼と結婚したが大阪城落城の時助け出され、その後本多忠刻に嫁したのである。本多忠政は部屋住みの忠刻、千姫の新居として西の丸を造営して住まわせた。千姫は姫路城で10年過ごしたが、夫忠刻と死別した後江戸に戻っている。(写真は西の丸御殿3景)

 大天守最上階には刑部(おさかべ)神社という社が祀ってある。姫路城天守が置かれている場所は姫山といい、そこの氏神である。4階から上は入場制限があり、人がある程度以上になると暫く待たされる。最上階からは本丸広場、三の丸広場や姫路駅方面などが見渡せる。鯱鉾も見える。(写真は刑部(おさかべ)神社、最上階から見た本丸広場や三の丸広場や姫路駅方面、鯱鉾と市街地遠景)

 大天守を下りながら外の写真を撮る。桜門橋や姫路市街地が見える。内濠に架かる姫路市立動物園の赤い橋も見える。どこを向いても桜が満開だ。 大天守から本丸広場に出る。真下から眺める天守も迫力がある。(写真は桜のある風景3景、本丸広場からの天守閣)


 東側にある備前門の前を通り二の丸広場に出る。石垣の上に大天守と西小天守が正面から見える。更に三国堀の前を通って出口に出る。三国堀からは大天守、乾小天守、西小天守が桜に映えて絵の様な風景になる。四角い三国堀を過ぎると出口である。(写真は二の丸広場からの大天守と西小天守、三国堀からの天守閣2景、桜と大天守2景)


 雨の中、観光客の群れが続く中を、大手門駐車場を13時に出発し神戸空港に向かう。今神戸空港16時10分発のスカイマークに乗り、17時25分に茨城空港に到着した。(写真は神戸空港のスカイマーク)

 今回のツアー旅行は疲れた。昨年(平成26年)に同じクラブツーリズムのツアーで四国に行ったがその時も疲れた。しかしツアー旅行では個人ではなかなか行けないところにも行けるのでそれは魅力である。今回は神戸空港から大阪、和歌山、奈良、兵庫の各県を回る旅だったが、個人で計画したらとても1回では行けそうもない。今回、一番行きたいと思ったのは吉野山で、次が高野山だったが、両者とも駈け足でじっくり見られなかったのが残念である。

 しかし期待していなかった大阪城、姫路城はまだ桜が咲いており、城と桜のコラボレーションが楽しめ、うれしい誤算だった。ツアー全体としてもまあ満足した。年齢を重ねており、健康状態によっては次回があるかどうか分からないが、疲れが取れたらまたどこかに行く気になるかもしれない。

(この項終わり)

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