平山郁夫 シルクロードコレクション展     2020年6月21日 (日)
 令和2年6月5日に、茨城県近代美術館で「没後10周年平山郁夫シルクロードコレクション展が開催されていたので見学した。
 茨城県には美術品を展示をする県立美術館が今回の近代美術館のほかに、主に日本画を展示する天心記念五浦美術館と陶芸品を展示する陶芸美術館があり、また民間の日動美術館もあるので、美術館賞には比較的恵まれている。
 しかし最近は県立美術館は経費が抑えられているらしく、見たい企画展が少なく、平成30年10月にポーラ美術館コレクションを鑑賞して以来、1年8ヶ月ぶりの美術展鑑賞である。

 平山郁夫は日本画の院展出身であり、五浦美術館で2回展覧会を鑑賞している。また平山郁夫シルクロード美術館も訪れたことがある。また佐久市近代美術館で出世作「仏教伝来」も見せて貰い、平山郁夫は親近感を持つ存在である。

 今回の展示は絵画ばかりでなく、古代オリエントの紀元前16世紀から紀元前16世紀に作られた首飾りや、紀元前300年のアレキサンダー大王の銀貨などが展示されており、文明の源流をたどり140回以上もシルクロード各地を訪れた平山画伯夫妻の業績の大きさを
再認識させられた。
 そして極めつけはシルクロードの終着点である古代ローマの遺跡フォロ・ロマーノに向かってパルミラ遺跡を行く夜の隊商と同じく反対側からパルミラ遺跡を通りフォロ・ロマーノを目指す朝の隊商を描いた3点の大画面が広い展示室に並んで展示され、そこは写真撮影可となっていることである。

 来る前に解かっていればデジカメを持ってきたのだがスマホしか無かったので、それで撮った。あまり良い画像にならなかったのが残念だった。








 2008年に日中平和条約締結30周年記念に中国北京で開かれた大シルクロード展では、ほかに楼蘭遺跡、アフガニスタン砂漠などを含めた4組のキャラバン隊の朝、夜を描いた大画面が飾られ、大きな感動を呼び起こしたといわれている。



(以下次号)


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